App Store2026年11月5日約12分
App Store に アプリを 出す 手順 【202 6年版・個人開発】
App Store 申請の手順を、Apple Developer Program への登録から公開まで、画面の順に書きました。私は個人で4本の iPhone アプリを出しています。そのとき実際に踏んだ順番と、つまずいたところをそのまま載せます。
- この記事でできること
- 作った
iPhone アプリを App Store の 審査に 出し、 公開まで 進める - かかる時間
- 審査は
多くが 1〜2日 (下の 「6.」) - 必要なもの
- Mac と
Xcode、 2ファクタ認証を 有効に した Apple Account、 本人名義の クレジットカード、 プライバシーポリシーの URL、 動く アプリ - 確認した環境
- 202
6年11月。 macOS 26.5.1、 Xcode 26.3。 App Store Connect (Web)、 Apple Developer (Web)。 画面の 名前や 項目は 変わることがあります。 違っていたら Apple の 公式ヘルプを 見てください。
1. Apple Developer Program に登録する
アプリを App Store に出すには、Apple Developer Program(Apple の開発者向けの有料会員)への登録が要ります。
- 年会費:99米ドル。Apple は「価格は地域によって異なる場合があり、登録手続きの際は現地通貨で表示されます」としています。日本円の額は公式のページには書かれておらず、登録の手続きの中で表示されます。
- 条件:2ファクタ認証が有効な Apple Account と、成人していること。
- 個人で登録すると、本名がストアに販売元として出ます。ニックネームや屋号は入れません。違う名前を入れると承認が遅れることがあります。
- Apple Developer のサイト(または Apple Developer アプリ)で「登録」を押し、Apple Account でサインインします。

Apple Developer Program の登録の最初の画面 - 「個人」を選び、名前と住所を入力します。
- 使用許諾契約に同意し、年会費を払います。カードは本人名義にします。別名義だと手続きが止まり、身分証の写しを求められます。
- 確認のメールが届けば完了です。承認までの日数の目安は、公式には書かれていません。購入から24時間たっても確認のメールが届かなければ、Apple に問い合わせるよう案内されています。本名以外の名前や、本人以外のカードで払うと承認が遅れます(登録のサポート)。
2. Bundle ID を決めて登録する
Bundle ID は、アプリを見分けるための世界で1つの名前です(例:app.komaro)。ビルドをアップロードしたあとは変えられません。最初に決めて、Xcode の設定と合わせます。
- Xcode でプロジェクトを開き、ターゲットの「Signing & Capabilities」で Bundle Identifier を入れます。チームには登録した自分のアカウントを選びます。

Xcode の Signing & Capabilities で Bundle Identifier を入れる欄 - Apple Developer の「Certificates, Identifiers & Profiles」→「Identifiers」→「+」→「App IDs」と進みます。
- 「Explicit」を選び、Xcode と同じ Bundle ID を入れます。通知やウィジェットの共有(App Groups)など使う機能にチェックを入れて「Register」を押します。

Certificates, Identifiers & Profiles の「Register a new identifier」。App IDs を選び、右上の Continue で進む
Xcode で一度アーカイブを作ると、この App ID は自動で登録されることもあります。私はその後に App Store Connect でアプリを作りました。
3. App Store Connect でアプリを作る
App Store Connect は、ストアの説明文や審査の提出を管理する Apple の Web の画面です。アプリの「入れ物」(アプリレコード)はこの画面でしか作れません。
作った直後は一覧に出ないことがあります。少し待って再読み込みしてください。
4. Xcode でアーカイブしてアップロードする
アーカイブは、ストアに出す形にまとめたアプリのことです。
提出の前に、私は毎回次を確かめています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| バージョン番号 | App Store Connect の版と完全に同じにする。1.0 と 1.0.0 は別物です |
| アイコン | 1024×1024、透明(アルファ)なし |
| 暗号化の申告 | 通信が HTTPS だけなら、Info.plist に ITSAppUsesNonExemptEncryption を false で入れる。毎回の申告が要らなくなります |
- Xcode の上の実行先で「Any iOS Device」を選び、メニューの「Product」→「Archive」を押します。
- 終わると Organizer(アーカイブの一覧)が開きます。「Distribute App」を押します。

Xcode Organizer の Distribute App ボタン - 「App Store Connect」を選び、「Distribute」を押します。ビルド番号の更新と署名(Apple の証明書でアプリに印をつけること)を自動でやってくれます。

配布方法で App Store Connect を選ぶ画面 - アップロードが終わると、Apple 側で処理が始まります。終わるとメールが届き、App Store Connect にビルドが出ます。
5. ストアに出す情報を入れる
App Store Connect のアプリを開き、版のページ(「1.0.0 提出準備中」など)と左の各項目を順に埋めます。
スクリーンショット
- iPhone は 6.9インチの大きさを用意します。縦なら 1320×2868 ピクセル(1290×2796、1260×2736 も可)。
- 1つの大きさにつき最大10枚。形式は PNG か JPEG で、透明は使えません。
- iPad にも対応するなら iPad 13インチも要ります。私は 2064×2752 で出しました。
- 私はシミュレーターで実際に操作して撮りました。写すデータは架空のものにします。
- 版のページの「アプリプレビューとスクリーンショット」に入れます。大きさごとの欄は、右上の「メディアマネージャーですべてのサイズを表示」から開けます(2026年11月の画面)。

説明文などの文字
版のページで、プロモーション用テキスト・説明・キーワード・サポート URL を入れます。「アプリ情報」ではサブタイトル(30文字まで)・カテゴリ・プライバシーポリシーの URL を入れます。
年齢制限(年齢区分)
「アプリ情報」の「年齢制限指定」で、質問に答えます。答えると、国や地域ごとの区分(例:172か所で 4+)が出ます。暴力の表現や、利用者の投稿、広告の有無などを聞かれます。新しいアプリではソーシャルメディアについての質問にも答える必要があり、最後のステップまで進めて保存します。

App Privacy(アプリのプライバシー)
アプリが集めるデータを申告する欄です。ストアの「プライバシー」に表示されます。
- 「アプリのプライバシー」→「はじめに」を押します。
- 集めるデータの種類を選びます。例:「名前」「その他のユーザーコンテンツ」「デバイスID」「広告データ」「クラッシュデータ」。
- 種類ごとに、使う目的(アプリの機能・アナリティクス・サードパーティ広告など)、ユーザーに紐付けられるか、トラッキングに使うかを答えます。
- 最後に右上の 「公開」 を押します。押さないと提出できません。

トラッキングは、広告などのために他社のアプリやサイトをまたいで利用者を追うことです。私のアプリは広告を出していますが、利用者ごとに合わせない広告だけなので、トラッキングは「なし」で通っています。
価格と配信する国
「価格および配信状況」で価格を選びます(無料なら 0)。配信する国は、ふつうは「すべての国または地域」です。生成 AI を使うアプリは、私は中国本土だけ外しました。
審査メモ(審査担当者への説明)
版のページの下の「App Review に関する情報」に、審査する人への説明を英語で書きます。上限は4000文字です。
私が入れている項目:
- 何のアプリで、誰のどんな困りごとを解くか
- 主な機能まで行く手順(ボタン名は「日本語(英訳)」で)
- ログインの要否(要るならデモ用のアカウント)
- 使っている外部サービス(AI のサービスは名前を出す)
- 国による違いの有無、他人の著作物を使っているか

新しいアプリは、これが足りないと「ガイドライン 2.1 - Information Needed」で一度戻されます。私は2本がこれで戻されました。直し方は「App Store 審査で落ちた理由と直し方」に書いています。
6. 審査に提出して公開する
- 版のページの「ビルド」で、4. でアップロードしたビルドを選びます。
- 「バージョンのリリース」で、承認後に自動で公開するか、自分で公開するかを選びます。私は承認後に自動で公開にしています。
- 右上の「審査用に追加」を押し、続けて提出します。状態が「審査待ち」になれば提出済みです。
- 結果はメールと App Store Connect で届きます。承認されて自動公開を選んでいれば、そのままストアに並びます。
審査の期間:Apple は「提出されたアプリやアップデートの50%以上を24時間以内に、90%を48時間以内に審査」としています。私の例では、KOMARO の 1.0.1 は提出から約9時間で公開されました。
よくあるエラーと直し方
| エラーの文 | 原因 | 直し方 |
|---|---|---|
No signing certificate "iOS Distribution" found | 自動化用の鍵(API キー)が「App Manager」の権限で作られている | 鍵を「管理者」の権限で作り直す(あとから権限は変えられない) |
No provider associated with App Store Connect user | App Store Connect API を使う許可をもらっていない | 「ユーザとアクセス」→「統合」で「アクセス権をリクエスト」を押す |
exportArchive Error Downloading App Information | App Store Connect にアプリレコードが無い | 3. でアプリを作ってからアップロードし直す |
Provisioning profile ... doesn't include the App Groups capability | App Group が登録されていない | Identifiers で App Group を作り、アプリ本体と拡張の両方の App ID に付ける |
慣れてきたら
2本目からは、App Store Connect API(Apple の作業を命令で行える仕組み)で、説明文・スクリーンショット・ビルドの紐付け・提出までを自動にできます。ただしアプリレコードの作成と App Privacy は画面でしかできません。
よくある質問
個人でも App Store にアプリを出せますか?
出せます。Apple Developer Program に個人で登録すれば足ります。ストアには本名が販売元として出ます。
App Store の申請にはいくらかかりますか?
年会費の99米ドル(日本では円で表示)が要ります。無料のアプリでも同じです。私は年会費のほかに、審査や出し直しでお金を払ったことはありません。
審査は何日かかりますか?
Apple によると、半分以上が24時間以内、90%が48時間以内です。説明が足りないと戻されて、そのぶん延びます。
スクリーンショットは何枚、どの大きさが要りますか?
iPhone は6.9インチ(縦 1320×2868 など)を最低1枚、最大10枚です。iPad に対応するなら iPad の分も要ります。
審査で落ちたらどうなりますか?
理由が届くので、直して出し直せます。追加のお金はかかりません。よくある理由は「App Store 審査で落ちた理由と直し方」にまとめました。

