ガイド

個人開発2026年11月5日約5分

辻直哉

ひとりでアプリを7つ出していると、状況を確かめるだけで AdMob、AdSense、App Store Connect、Google アナリティクスと、管理画面を順に開くことになります。そこで、それらを1画面にまとめた自分用の管理画面「My Apps」を作りました。何を集め、どう読み、どこを見やすくしたかを書きます。

確かめるたびに4つ5つの画面を回っていた

いま出しているのは KOMARO(日程調整)、ツモル(積み上げの記録)、Giroku(会議の録音と議事録)、Dogfight(空中戦ゲーム)、このホームページ、ふたりの、M-Bridge の7つです。出し先は iOS・Android・Web・Mac・Windows に分かれます。

「ツモルの新しい版は審査に通ったか」「KOMARO の広告は配信されているか」を知るには、それぞれ別のサービスにログインして、別の場所を見る必要がありました。見落としも起きます。作り直した日に1画面で並べてみると、Dogfight の iOS 版が審査待ちで、ツモルの 1.0.2 はすでに公開済みだと分かりました。手元の記録より、画面のほうが新しかったわけです。

最初(2026年10月27日)は広告の状況だけを見る画面として作りました。翌日、「アプリごとに、版や審査も見たい」と考えて作り直しています。

1画面に集めたもの

画面は「アプリ → 出し先 → 公開と広告」の3段です。トップが7つ全部の概要、アプリを選ぶとそのアプリの出し先ごとのカードが出ます。

出し先ごとに見られるのは次のものです。

  • 版と審査:公開中の版、審査待ち・リジェクトなどの状態
  • 広告:承認されたか、表示回数・クリック・収益
  • 利用:Web の訪問者、iPhone のダウンロード、アプリの利用者数

期間は「今日・7日・今月・3か月・1年・全期間」から選びます。数字はどれも「いまの期間」「前の同じ長さの期間」「30日の傾向」の組で出します。ほかに、収益・訪問者・ダウンロード・利用者を、アプリをまたいで見るページも作りました。

もう1つの柱が「やること」です。状態から自動で「要対応」「結果待ち」「予定」を出します。リジェクトされた版は要対応、審査中の版は結果待ちに入ります。手で書くのは予定だけです。

データの集め方

データの出どころは10か所です。Google のログイン、AdMob、AdSense、Google アナリティクス、App Store、App Store Connect の審査と売上、各サイトへの接続、GitHub、各アプリの利用者数です。画面を開くたびに、これらを同時に読みます。一部は5分ごとと、画面に戻ったときにも読み直します。

手で書くのは、アプリと出し先の一覧のファイル1つだけです。どこから読むか、広告をどう置いているか、予定を書きます。版や審査や数字は書きません。書くと、すぐ古くなるからです。

気をつけたのは次の3つです。

読むだけの鍵にする。 Google には読むだけの許可しか求めません。App Store Connect の鍵(外から読み取るための合言葉)も、申請に使う管理者の鍵は Web に置かず、読むだけの役割で別に発行しました。ダウンロード数を読むには売上の役割が要ります。鍵の役割は後から変えられなかったので、もう1本発行しました。

本人しか入れない。 ログインは Google で、自分のアカウント以外は通しません。自分だけが使うので Google の確認(審査)は受けていません。ログインのとき「確認されていないアプリ」と出ますが、そのまま進めます。

止まっても画面は出す。 10か所のうち1つが失敗しても、残りで画面を作ります。失敗したときは上に赤い帯が出て、「データと管理」のページに出どころごとの状態と直し方が並びます。エラーの文は、何をすれば直るかの言葉に置き換えています。

if (msg.includes("invalid_grant")) return "ログインが切れました。ログインし直してください";
if (/^403\b/.test(msg)) return "鍵や権限が足りません(403)";
if (/^401\b/.test(msg)) return "合言葉か鍵が違います(401)";

Google の英語のエラーをそのまま出されても、次に何をすればいいか分かりません。よく出るものだけ、やることの文にしました。

利用者数は、各アプリに「数の合計だけを返す、読むだけの入口」を作って読んでいます。入口の側には合言葉そのものは置かず、指紋(元に戻せない形に変えた値)だけを置いています。

見やすさで決めたこと

データが増えるほど、画面は読みにくくなりました。使いながら直したことを並べます。

状態は「点と文字」にそろえた。 最初は「要対応」などを色の札で出していました。札が並ぶと、どれも同じくらい目立ちます。小さな色の点と言葉に変え、色だけに頼らないようにしました。やることの件数も、札ではなく「やること」の見出しの横に置いています。

0 は出さない。 まだ出ていない版や、配信前の広告の「0」は隠します。0 が並ぶと、本当に見るべき数字が埋もれるからです。アプリの画面では、0 件の札も出しません。

今日は比べない。 今日の数字は集計の途中です。前の日と比べると、必ず下がって見えます。そこで今日と全期間だけは比べないことにしました。

1円未満も出す。 広告の収益は、始めのうち1円に届きません。四捨五入すると「¥0」「+0」になり、動いているのか分かりません。10円未満は小数1けたまで出します。

説明文を短くした。 一度、画面のすべての説明文を見直して削りました。読まなくても分かる文は消しています。

見た目は Apple 純正に寄せた。 Figma(画面を設計する道具)にある Apple 公式の部品集をもとにしました。広い画面は macOS 26、狭い画面は iOS 26 の作法です。iPhone で開いても、期間の6つの切り替えが1行に収まる幅にしました。

名前は最初「広告」でしたが、広告以外も見るようになったので「My Apps」に変えました。ホーム画面に置けるようにもしています。

使ってみて変わったこと

一番変わったのは、状況を確かめる手順です。いまは「まず My Apps を開く」だけです。

11月1日に開いたときは、要対応が2つ出ていました。Dogfight の iOS 1.0.0 のリジェクトと、Giroku の iOS 版の AdMob のストアとのひもづけです。どちらも各サービスを回っていたら、気づくのが遅れたかもしれません。リジェクトの理由は、サブタイトルと画像に「無料」「Free」と入れていたことでした。Dogfight はそのあと直して出し直し、承認されました。Giroku の AdMob も、いまは「準備完了」です。

記録の付け方も変わりました。広告の状況を書いていた台帳には、方針と経緯だけを書くことにしました。数字と状態は管理画面を正とします。同じことを2か所に書くと、片方が必ず古くなるからです。

アプリを増やしたときにやることは、一覧に1行足してアイコンを置くだけです。

まとめ

あちこちの管理画面を回る手間を、1画面にまとめました。 手で書くのはアプリの一覧だけで、ほかは開くたびに読みます。 見やすさは、点と文字・0 を隠す・短い説明で整えました。

書いた人